岡山県教育庁主催の人権啓発指導者対象の講座に
「多様性を受け入れる社会になるために
~身近にある「人権」を考える~」
と題して登壇いたしました。

現代社会、
実は私たちの身近には、様々な人権を侵害する行為が
意識的、無意識的に存在しています。

注意しなくてはならないのが、
「無意識」に人権を侵害していないか、という点です。

例えば
男女平等の世の中である、
女性活躍推進は望ましいこと、
と頭の中で理解していても、

妊娠を報告した女性社員に
「え、子ども出来たの?仕事どうするの?」
「仕事のためにこんな小さなうちから預けるなんて子どもが可哀そう」
などという発言を聞いたりすると、
残念に感じませんか?

相手が男性だったら
「え、奥さん妊娠したの?仕事どうするの?」
「預けて働くなんて子どもが可哀そう」
と言うでしょうか?

言っている本人には悪気はなくても、
無意識で
「子どもはお母さんが育てるべき」
という偏った見方をしているのかもしれません。

直接、女性の人権を侵害する行為でなくても、
そのような発言が
子どもを持つ女性が働きにくい職場風土を作っているとしたら
とても残念なことです。

人権侵害は、
働き方改革を阻む要因ともなりうるのです。

他にも、
人権侵害は人種や出自、性別だけでなく、
私たちの身近に多くあることをお伝えしました。

世の中で増えている「〇〇ハラスメント」の例を紹介すると
「知らなかった~」
「確かに経験したことあるわ」
と、参加した皆様も自分事として受け取ってくださったようです。

今は
価値観も多様な時代。
自分の価値観を「当たり前」「常識」と相手に押し付けてしまうことは、
ひょっとすると相手の人権を侵害しているのでは?
と意識してみることが必要ですね。