こんにちは。
ビジネスコミュニケーション研修 Y’sオフィス パートナー講師の小山内優里子です。

「その1」では、私が最近読んだ

「具体→←抽象トレーニング」(細谷功著)についてご紹介しました。

「具体と抽象」というと、

・抽象的=漠然としている

・具体的=詳細までイメージできる

という印象を持つ方が多いです。

なので、どうしても

「具体的になればなるほど良い」

と思いがちですが、コミュニケーションを取る上で

特にリーダーには

「抽象化する」

このスキルも非常に大切なのです。

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具体とは?

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ここからは、本の内容も踏まえつつ私の解釈も併せてお伝えします。

まず、「具体」とは何でしょうか?

例えば、春に咲く花の種類を「具体的に」言うと

・桜

・チューリップ

・モクレン

などが挙げられます。

「種類の名前を挙げる」これが具体ですね。

他にも、ミモザ、ヤマブキ、ドウダンツツジ、ハナズオウ・・・

などなどたくさんあります。

これらの花の名前を見て、知らないものがあった場合

「この人は物知りだな〜!」

そんな印象を持たれたかもしれません。

つまり、具体とは教科書的な知識でもあります。

なので「具体」を言える人ほど

「頭が良い」

という印象を持たれるようになるのです。

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抽象とは?

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「抽象」とは、この具体を俯瞰した視点から捉えるものです。

先ほどの例を見ると「春に咲く花の種類」これも抽象的な言い方と言えるでしょうし、
「植物」などとまとめることもできそうですね。

つまり、抽象とは物事をカテゴリー分けをする、
様々な特徴や属性を持つ事象の中から

「共通の部分を抜き出し、ひとまとめにする」こと。

バラバラの違いがあるもの、個性があるものの中から
どんな特徴や個性を見つけてまとめるのかは
その時の目的や方向性によって変わってくるのです。

・異なるものの中から共通項を見つけ出す力

・それをまとめが得る力

この抽象の力がリーダーには大切なのです。

では、この具体と抽象がコミュニケーションやチームビルディングに
どのような影響を与えるのでしょうか。

次回はリーダーに必要な「具体と抽象が与える影響」についてお伝えします。

どうぞお楽しみに。